【受賞】大学院生の田蕊さんが「イノベのたまご2026」でFTC奨励賞を受賞しました

2026年9月12日(土)、福島県双葉町の双葉町産業交流センターで開催されたビジネスアイデアコンテスト「イノベのたまご2026」の最終審査会において、本学大学院食農科学研究科修士課程1年の田 蕊(デン ズイ)さん(中国人留学生)が、FTC奨励賞を受賞しました。

「イノベのたまご」は、福島県と福島イノベーション・コースト構想推進機構が主催する、浜通り地域等の発展につながるビジネスアイデアを募るコンテストです。当日は7名のファイナリストが登壇し、それぞれのアイデアと実現に向けた構想を発表しました。福島大学としては田さんが唯一のファイナリストでした。福島大学としては3年連続の受賞となる快挙でもあります。

田さんが提案したのは、農産物と「選ばれる理由」を結ぶ科学的ブランディングサービス「PAIR」です。農産物に含まれる成分の分布を画像として捉える「イメージング質量分析」を活用し、目には見えない品質の違いや、生産者の工夫によって生まれる価値を「見える化」します。さらに、分析結果を分かりやすい言葉や画像で伝え、農産物の魅力を消費者に届けるブランドづくりや販売促進につなげる構想です。

提案の特徴は「品種ではなく、作り方をブランドにする」という発想にあります。発表ではイチゴを例に、栽培方法による成分の違いを可視化する取り組みを紹介しました。生産者が培ってきた経験や技術を科学的に裏付け、栽培方法と品質をブランドの基準として共有することで、特定の品種に限らず、ほかの生産者や農産物にも展開することを目指しています。

農産物のおいしさだけでなく、その背景にある生産者の努力や工夫にも光を当て、地域農業の新たな価値づくりにつなげる提案です。大学での研究を地域の課題解決と新たなビジネスにつなげようとする田さんの、今後の活躍にご期待ください。